

真珠腫性中耳炎
真珠腫性中耳炎というのをご存じですか?
たまに、ひどい頭痛に襲われてた人で、真珠腫性中耳炎だったという人がいます。
おそらく、「偏頭痛」で悩んでいる人の中にはそのような人は居ないとは思いますが。。
一応、頭痛持ちの人は、一つ頭に入れておくといい情報だと思います

真珠腫性中耳炎について詳しく知ろう

*真珠腫性中耳炎はどんな病気なのでしょうか?
正常な鼓膜(こまく)は太鼓のようにぴんと張った膜ですが、その鼓膜の一部が奥に入り込んでいくのが真珠腫性中耳炎です。
中耳の炎症が長引くと、乳突洞(にゅうとつどう)(中耳の奥にあるハチの巣状の骨)や上鼓室(じょうこしつ)へ炎症が及びます。さらに中耳の換気状態が悪くなると、真珠腫性中耳炎が発症します。
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)や癒着性(ゆちゃくせい)中耳炎に続いて起こることもあります。鼻すすり癖がある人に発症しやすいといわれています。
鼻すすり癖のある人は、注意しましょう!
真珠腫中耳炎の症状の現れ方
真珠腫性になると、中耳炎奥に入り込んだ鼓膜がさらに深部へ進むとさまざまな症状が現れます。強い炎症や骨破壊を生じて、耳だれ、難聴、めまい、耳鳴り、顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)などを合併します。
真珠腫性中耳炎は、一般的な慢性中耳炎よりも重い病気です。
そのまま放置すると髄膜炎(ずいまくえん)や脳膿瘍(のうのうよう)を起こし、生命に関わる場合もあります。
私の友人は、他の病気で髄膜炎を併発しましたが、頭が割れるように痛いと言ってました。
髄膜炎、膿膿瘍などは場所が場所だけに本当に怖いです。
真珠腫性中耳炎は
・耳漏、炎症を繰り返していること
・後天的な病気であること
が先天性真珠腫(せんてんせいしんじゅしゅ)との大きな違いです。
真珠腫性中耳炎の検査と診断
真珠腫性中耳炎の診断は、鼓膜をよく見ることが第一です。
できれば手術用顕微鏡や拡大耳鏡、内視鏡を用いてよく観察し、真珠腫の侵入部位、鼓膜の癒着、耳小骨(じしょうこつ)の状態を調べます。
それと同時に局所治療により炎症を抑えます。
この病気では、側頭骨ターゲットCTが必須の検査になります。
CTにより真珠腫の進展範囲、骨破壊(内耳瘻孔(ないじろうこう)や硬膜露出の有無)、耳小骨の破壊の有無を診断します。
聴力検査は真珠腫による伝音難聴(でんおんなんちょう)、混合難聴(こんごうなんちょう)の程度を把握するために実施します。
真珠腫性中耳炎の治療の方法
*保存的治療
真珠腫性中耳炎で入り込んだ鼓膜のなかには、耳あかのようなものがたまり、細菌が感染すると病気がさらに進行します。
真珠腫がある部分をていねいに清掃し、抗生剤の点耳や内服で一時的には症状が改善します。
しかし、ここで安心してはいけません。
放置すると必ず再発し、増悪していくのが真珠腫性中耳炎の特徴です。
*外科的治療
根本治療は手術で、慢性(化膿性)中耳炎で説明した鼓室(こしつ)形成術を行う必要があります。
しかし慢性中耳炎とは異なり、真珠腫は術後の再発が問題となり、より熟練した慎重な手術が求められます。真珠腫の完全除去、伝音連鎖の再建と鼓膜の形成を行います。重症の真珠腫では、2回に分けて手術を行う段階的手術も行われています。
最近では手術方法が非常に改良されており、難聴もかなりの率で改善します。
真珠腫性中耳炎は、本当に怖い病気です。
私の近所に住んでいたおじさんは、まだ70歳ちょいだったと思うのですが、
真珠腫性中耳炎で亡くなってしまいました。

初めに行った耳鼻科の先生が良くなかったみたいで、ただの中耳炎だと言われてたんです。
そして、気がついた時には、脳膿瘍になっていたんです。
それもかなりひどい状態で、病院を変えた時にはもう手遅れだったみたいです

怖いですよね。。。

