

子供の偏頭痛
子供にも偏頭痛があります。
子供の偏頭痛は、大人の偏頭痛とは少し違います。
子供の片頭痛は大人とは違った4つの特徴があるようです。
@ 突然、偏頭痛が始まる。
A 偏頭痛の持続時間が比較的短い。
B 嘔吐や下痢症状がひどい。(自家中毒)
C 緊張型頭痛との区別がつきにくい
子供は、突然、偏頭痛になります。
ついさっきまで元気に遊んでいた子供が、急に頭が痛いと訴えて元気がなくなった・・と思ったら、しばらくして急に元気になることが多いようです。
子供の偏頭痛の持続時間は、大人の偏頭痛の持続時間に比べて短いため、見過ごしがちですが、子供にも偏頭痛があるという事を覚えておいて下さい。
また、子供の偏頭痛は、嘔吐や下痢などの症状が顕著です。
片頭痛はそれほどでもなく、お腹を痛がったり、嘔吐を繰り返すだけの場合もあります。
また、頭痛ではなく、「おなかが痛い」と訴えることがあります。
子供の片頭痛は腹部症状を伴うようです。
といいますのも、片頭痛の原因として、血液から放出される神経伝達物質のセロトニンとの関係が挙げられていますが、子供の脳は未発達なため、痛みが生じにくく、小腸などにも存在するそのセロトニンによって、お腹の痛みだけが強く出てしまうからなのです。
そのため、嘔吐や下痢だけで頭痛のない片頭痛もあるのです。
これを自家中毒といいます。
「頭が痛くないのに片頭痛」不思議な感じがしますが、
子どもの片頭痛の症状として、これも、国際頭痛診断基準に記されているのです。
片頭痛はストレスと関連して発症しますが、子どもにとって学校がストレスになっていることが多いようです。ですから、学校から開放される土曜日曜などは比較的元気です。
そのため、なかなか偏頭痛という病気をわかってもらえない子供も多いようです。
私も偏頭痛持ちなので、良くわかりますが、片頭痛は大人でも、起きていられないくらいの痛みを伴います。
偏頭痛の発作のひどい時は、あまりに具合の悪さに、テレビの音や、食べ物の臭いさえも刺激になり、吐きそうになります。あまりのズッキンズッキンとした頭の痛みで、顔を洗う事も歯磨きもできず、寝ることさえもできない位ひどく辛いものです。
大人なら、薬を飲んだり、病院へ行ったりして自身で管理できますが、まだコミュニケーションがうまく伝えられない子どもは、頼れるのは身近な大人しかいません。そのため、子供にも偏頭痛があるという事を大人は知り、子供が訴えようとしている事を、くみ取ってあがれるようにしましょう。
私も経験済みなのでわかりますが、片頭痛のときに運動などとてもできません。脳の血管が急に膨張されそれこそガンガン、ギンギンと耐えられない程の痛みを伴うからです。トイレに行くのさえも、精いっぱいなんです。
そのため、小学校の先生は、体育の授業では、そんな生徒がいるかもしれないことを、先生全員が知っていて欲しいものです。子供に偏頭痛があるという知識だけでもあれば、そういう子供がいたら、気にとめてあげれます。
子供が一番先に訴えるのは、身近にいる両親か先生です。
子供の偏頭痛に関しては、その両親や学校の先生、保健室の先生の認識がまだまだ不足しているというのが現状のようです。
片頭痛は、治療が必要な病気です。
早期に発見して、早期に治療しておかないと、
子供がこじれた頭痛もちとなり、心理的にも悪影響を及ぼします。
私も偏頭痛持ちなのでわかりますが、「編頭痛の発作がおきたら」っと思うと、ぞっとします。
子供ならなおさらでしょう。
なので、子供にも偏頭痛があるという事を知ってあげて下さいね。

