


偏頭痛 メカニズム
偏頭痛は、ある程度は、抑える事ができるようになってきていますが、しかし、「こうすれば治る」という明確な治療方法が見つかっていない症状の1つかもしれません。
こんなにも多くの人を苦しめる、偏頭痛のメカニズムを見てみましょう。
一般的な考えとして、偏頭痛は頭の一部の血管が拡張することで、「炎症を起こす⇒頭痛を生じる」と言われています。
偏頭痛が発症する2つのメカニズムが、一般的によく知られています。
「血管説」と「三叉神経血管説」です。
それぞれについてみてみましょう。
[血管説]
脳の血管は、「収縮―拡張」を絶えず繰り返しています。
何らかの原因によって、血液中の血小板からセロトニンが放出されます
そのセロトニンの放出によって、脳の血管収縮が行われています。
セロトニンが放出されたことで収縮した血管は、時間が経過する事により、セロトニンは徐々に分解されていきます。
つまり『「収縮⇒拡張」に変わっていく段階で、頭痛を生じる』

これが偏頭痛のメカニズムだと言われています。
[三叉神経血管説]
顔面周辺の感覚を司る三叉神経とは、脳神経の中でも最も大きい神経です。
この三叉神経が偏頭痛に関与しているのではないか と、言われています。
<三叉神経と偏頭痛の関係>
脳内から発生する刺激・外界から生じる刺激などの刺激によって三叉神経も刺激を受ける
⇒三叉神経の末端部分から、血管を拡張させる様々な神経伝達物質が分泌される
⇒それらの要因によって、血管が拡張してしまい炎症が起こる
⇒炎症部分が神経を刺激する
⇒偏頭痛を発症させる
「血管説」と「三叉神経血管説」 どちらにおいても「血管の拡張」が共通ポイントです。

偏頭痛の原因となる、急激な血管の拡張を促進させる物質又は、そのような要因が判明できれば、偏頭痛の原因解明もできるかもしれませんね。

医学の進歩は速いです。
10年後、20年後には偏頭痛の特効薬が出ているかもしれませんね



